not for the life of me

ビールが好きです。でもウイスキーのほうがもっと好きです。

映画鑑賞(3本まとめて)

これまで観た映画の感想まとめ。観すぎ。お金ない。

 

① Moonlight 

moonlight-movie.jp

 

とても美しい映画だったと思う。ストーリーも、人も、画も。

黒人のコミュニティ、貧困、ドラッグ、虐待、いじめ、同性愛……といろいろと重要なテーマがあるけれど、そのうちのどれか一つが(あるいはすべてが)強調されているわけではなく、描かれているのではアメリカのどこかにいそうな人の、とても尊い人生だったように思う。(かといって上記のテーマが後景化し、政治色?が脱色されているわけではまったくない。主人公の少年期から大人までを描いた映画としては『6才のボクが、大人になるまで。』があるけど、白人の・そこそこの地域に住む・それなりにまともな両親と姉を持つ・異性愛者の主人公の人生と本作の主人公はまったく違うものだし、2人の人生を大きく分けたのは紛れもなく上記のテーマにあるようなことがらだと思う)

おすすめ!

 

② SING

sing-movie.jp

 

楽しかったのは間違いない。最後のショーはとても良かったと思う。

しかし、引っかかる点がいろいろある。最大のひっかかりポイントは、日本から来たAKBっぽいアイドルグループの存在。彼女たちは、英語が理解できず、自分たちがオーディションで落とされていることも理解できず歌とダンスの練習を続ける、いわば「バカな娘たち」として描かれている。日本のアイドルが馬鹿にされていることに憤りを感じているわけではないが、AKBのようなアイドルグループに「馬鹿な娘」を演じさせて商品化して莫大な利益を得ているオッサンたちの存在がまったく無いものとされていることが、どうしても許せない。ディズニー映画はいろいろと問題点もあれど、誰も傷つけないという点ではこの映画よりずっとマシかな、と思う。

それと、ぶたの専業主婦が出てくるんだけど、たくさんの子ぶたを育てて家のこと一切をやっている一方で、夫は朝から晩まで家族のことは文字通り視野に入っておらず、衣類から食事から何から何まで妻に面倒を見てもらっているのにまるで一人で生活しているかのように振舞っている。この夫が自分の振る舞いを見直すことは最後までなかったのでもやっとした。

さらに、ゴリラの少年が出てくるが、強盗をして生計を立てている父親(と仲間?)に無理矢理強盗を手伝わされていて、歌のオーディションの練習のために少しの間強盗活動から離脱していたら、そのために父親もろとも捕まってしまい、勘当される、という流れだった。ここでこの少年が「親父なんてもう知らん」となればいいものの、なぜか「父親に勘当されて悲しい」、という展開になる。無理矢理に自分の息子に犯罪行為を手伝わせていた父親が、捕まったからといって息子を勘当し、息子は悲しみ落ち込む、って、制作してる人たちの倫理観ぶっとんでるのかな??と思った。

お金出して映画館で観る映画ではなかったなー、と思いました!

 

③LION

gaga.ne.jp

よかった、と思う。傑作、とまではいかないけど、特段悪いところもなく。デヴ・パテルは、『スラムドッグ$ミリオネア』のときよりめっちゃ成長してて普通のお兄さんになっててビックリした。そのうち、ジュンパ・ラヒリの小説が映画化されたら(もうすでに『その名にちなんで』が映画化されてるけど)主演してほしい。あと、ニコール・キッドマンの演技がとてもよかった。

ちょっと子ども時代が長すぎる気がして、子どものときにあれだけ「お母さんやお兄ちゃんのところに帰りたい」と言ってたのに、オーストラリアに移って新しい家族と暮らしてたらそんなにインドの家族のこと忘れるもんなの?と疑問に思ってしまった。これだけ子ども時代が長いのも、最後のメッセージ(インドでは年間数万人の子どもが迷子になる)を強調したいからかな、と。

 

 

ここ最近観た映画を自分の中でランクづけしてみると

① Moonlight

② ザ・コンサルタント

③ モアナ

④ LION

⑤ La La Land

(ランク外) SING

かなー。あと『ジャッキー』が観たい。